存在感のある一枚屋根が印象的なH邸。ご主人が若い頃よく訪れたスキー場にあったロッジ風の佇まいにしたいと相談を受け、アレンジを加えてご提案しました。
玄関の目隠しに彫りの深い石積み調のタイルを使った壁や、玄関へのアプローチの枕木風敷石と、アクセントに埋め込まれた玉石が欧風アンティークな雰囲気も醸し出しています。
玄関を入ると勾配天井により作られた吹き抜けが広がり、見せる造りとなっている梁など印象的な空間です。明るく広いリビングは、落ち着いた色に塗られた天井の梁がアクセントになり山小屋の雰囲気です。また、2階のホールは、アンティークなステンドグラスを通し入ってくる光が空間を彩っています。
家族共有のスペースでありながらこの空間はご主人いちばんのお気に入り。それぞれ居心地のよいスペースでそれぞれの趣味や自分の時間も楽しんでいるそうです。
キッチン奥に水回り設備をまとめコスト削減、奥様の要望で階段をキッチン脇に配置、2階からはLDKを通らないと出かけられないようにし、子供に目が行き届くようにしました。
目に見えない部分にも配慮した造りになっているのもこちらの特長で、屋根の下地に断熱材を敷き、その下に壁の通気層から繋がる屋根通気層を造っています。熱気を抜くことなど暑さ寒さ対策も施し省エネを考慮した住みやすい家となっています。2009年に完成しましたが、今でもいろんなことをご相談いただきお付き合いは続いています。