和歌山市内の旧市街地で土地を探していたNさん。土地単価が高いことからなかなか条件に合ったところが見つかりませんでしたが、ある日巡り合ったのが段差のある土地。
エリアの条件がぴったりでしたが、この土地に家を建てるとなると、ハウスメーカーではこのような形状の土地での建築は難しいと断られるところです。
そこは建築士の腕の見せ所。段差を活かした家のプランを提案しました。玄関を入ると正面に洋室（１階）。階下への階段を降りると主寝室（Ｂ１）。そして、その二部屋は一続きになっています。そしてこの二部屋を繋ぐ棚を兼ねた階段を設置。この階段が扉代わりとなり、それを開けると…。この家最大の特徴、階下に広がる大容量の収納スペースが登場します。
家電や布団や衣類など季節ごとの収納と生活を考えると、収納スペースはいくらあっても困りません。これ以上ないスペースに大満足いただきました。
外観は、片流れ屋根のシンプルな形状なうえに、外壁はガルバリウム鋼板で手入れが楽というのも特徴です。正面からは２階建て、実は階層が４段と４階建ての家としました。
段差を活かした家
和歌山市N邸
ガルバリウムの外壁と屋根。道路と等高部分の外観
道路から1m以上低い敷地の南側部分
低い部分にある庭から見上げた建物。道路からの目線を気にせずに、庭遊びができる
あえて壁で区切らず構造材を見せ開放的に感じる空間で、床下収納の入り口は階段・飾り棚を兼ねた移動できる家具で兼用
入り口は狭いが、中は広々の床下の収納
梁見せだから天井が高く感じる
2階にあるLDK。日当たりと見晴らしは良好